自己紹介 高校編後編

こんにちは、こんばんは、とっさんです。

 

前回に引き続き、自己紹介です。

 

『青春時代 ~ 高校編 2 ~』

 

ふられたーーーーー!

おくればせながら、そう実感しました。

すごすごと公園を後にした私は、ひとまず公衆電話に向かいました。

どうしても諦めがつかず・・というか、彼女がすっぽかすとは思えず、もしかしたら野良犬にかまれて(当時は野良犬が多発しておりました)、不本意ながら家に帰ったのでは・・・とか、いろいろと思いをめぐらしておりました。

公衆電話にたどり着いた私は、震える手でプッシュボタンを押しました。

ピポパ・・

「夜分すいません・・・・とっさん

ともうしますが、○○子さんいますか?」

「はい、わたしです!」

「あ・・・おれだけど・・・わかる?」

「はい・・・・」

彼女の声はちょっといらいらしている感じでした。

なぜ・・・・?

「ずっとまっとったんだけど・・・・」

「とっさん先輩!公園におらんかったじゃないですか!!」

「え!?・・・いや・・ん?・・・ぱぺぽ・・・」

混乱いたしました。

私は3時間もまっておりました。

狭い公園です。

見つからないはずがございません。

「いや、いたて。ずっとまっとたて・・・」

「・・・・・」

「○○、どこの公園いった?」

「交差点の前の道を・・・うんちゃれかんちゃら・・・」

「ち・・・ちがう・・・そこじゃないて・・・」

「・・・・」

「でもどうしても、いいたいことあるもんで明日会える?」

「はい。」


リセットされました。

一度は完敗に見えたこの勝負も、もう一度再スタートです。

次の日の学校が異常に長く感じられました。

部活も集中できず・・・・



またも30分くらい前に、公園に着きました。

しばらく待つと・・・・キィ~とケッタ(チャリ)の止まる音・・・


来た!・・・


恐らくこの瞬間、いきとし生けるものの中でもっとも心拍数の高い生き物であったと思います。

「着てくれて、ありがと・・・」

「はい・・」

台詞は満載でした。

男というのは告白の台詞やデートの場所、キスを迫るタイミングなど、かなり綿密にシュミレーションする生き物です。

そして・・・ほぼ企画倒れに終わる生き物でもあります。

相手が快く、OKしてくれて、なんなら、ハグっちゃうぐらいまで強気でシュミレーションしておりました。

しかし、憧れの彼女は、天使のように美しく・・・・悪魔のように僕の心を弱気にしました。


「おれ、○○が好きです!!付き合ってください!!」


短縮されました。


「わたし・・・他に好きな人がいます!ごめんなさい!」


ストーリーも短縮されました。

 
「うん。わかった。来てくれてありがとう。
学校では普通に先輩後輩でいこう!」

「はい。」

「じゃあ、おやすみー」

三ツ矢サイダーを買いました。

一気に飲み干し「ちくしょー」とささやき、空を見上げると、

星がきらきらといつも以上に輝いている夜でした。




後日談・・・・

僕はこの後、今でも悔いを残す重大なミスを犯します。

そのミスとは、「学校では普通に先輩後輩でいこう」という最後の最後の台詞でした。

彼女を見つけると、ついつい隠れてしまうようになり、一言も言葉を交わせませんでした。

大学で東京に行っても彼女に気詰まりな思いをさせたことが申し訳なく、とにかく謝りたいと思っておりました。

OB会を開いて、なぜか女子もよんでみたりして、なんとか言おうと思いましたが、なかなかしゃべりかける勇気が湧かず、見る見る年月が過ぎてゆきました。

しかし!そのチャンスはいきなりやってきました。

私が26歳の時です。
彼女の親友(僕の後輩でもある)とわたしの後輩が結婚したのです。

2次会に呼ばれた僕は、店の前で、ゲストを迎える(幹事をしている)彼女を発見しました。

しゃべろうしゃべろうと思っても中々彼女に近づけず、もじもじ後輩と話しておりますと、彼女のほうが僕の席の前に座ったのです!

固まりました。

その当時、僕には現在もお付き合いさせていただいている彼女がおりましたが、青春時代の思い出とは、なかなかに色あせず、やはり僕の心拍数を高めました。

結局しゃべれず、2次会はお開きになりました。

すごすごとエレベーターに乗って「しまったなぁ~」思って顔を上げると・・・

なんと目の前に彼女が!

僕は、頭の中が溶け出しそうになるのを抑え、必死で彼女に話しかけました。

とにかく何か話さねば・・・・一生後悔する・・・

「○○も・・・・もう25か~・・・」

これが、私が10年の時を経て、彼女と交わした最初で、最後の会話となりました。

あなたの幸せな未来をお祈りしております。お幸せに・・・