昨今「見出し詐欺」という言葉を聞いたことがある方も多いかと思います。
これはメディアやマスコミが良く行う手法で、
記事の見出しと内容があまりにも違いすぎる、という物です。
例えばこの記事を見てください。
「四重苦」といういかにも大変な事が起きているような
言葉を使い、そこに「内閣支持率低下」と繋げています。
また「速報」という言葉を使うことで、いかにも岸田政権の
内閣支持率が大幅に下落した「ように」見せています。
この見出し「だけ」を見ると、さも岸田政権の支持率が
大幅下落して、大ピンチになっているのでは?と思ってしまいます。
しかし記事の本文には、このように書いてあります。
岸田内閣の支持率が先月から2.9ポイント低下し、57.5%になったことが最新のJNNの世論調査で分かりました。
本文を読むと、支持率がわずか「2.9ポイント」低下しただけで、
そしてそれでもまだ「57.5%」の支持率がある、
という事がわかります。
確かに支持率は下がっているのかもしれませんが、
しかし見出しから受けた「大ピンチ」のようなイメージは
一切ありません。むしろ十分高い支持率だといえます。
しかし見出しだけ見た人は、「岸田政権はもうダメだ」とか
「岸田政権には任せておけない」と思ってしまうかもしれません。
これがまさに「見出し詐欺」の典型例だと言えるでしょう。
良く東京スポーツが、見出しの一部にセンセーショナルな
単語を使って売り場に出しています。
そして興味をもって新聞を買って広げてみると、
実はそんな大したことではなかった、という手法です。
東スポのようなスポーツ紙であればまだ笑い話ですみますが、
TBSともあろう所が、こうした「見出し詐欺」の手法を
使ってくるのは、どうでしょうか。
現在多くのニュースが、インターネット上に氾濫しています。
時には「見出し」だけで釣られてしまう事もありますが、
センセーショナルな見出しを見た時こそ、
しっかりと本文を確認する癖をつけておきたいですね。