典型的な見出し詐欺の一例を見つけたので、書いておきます。
新型コロナウイルスのオミクロン株対応ワクチンについての
記事なのですが、見出しには
専門家「メリットは多くない」
とあります。これだけ見ると
「オミクロン対応ワクチンのメリットは少ないんだな」
と思ってしまう方も少なくないでしょう。
中にはこの見出しを見て、せっかくのワクチン接種を
やめてしまう人もいるかもしれません。
「メリットが多くない」と言われると、そう思っても
仕方ないでしょう。
しかし実際に記事本文、それも最後の方を見ると…
接種可能になるまで今から3か月間あるので、その間に感染するリスクのバランスを考えると、先延ばしにするメリットは多くないのではないかと。
と書かれています。これはオミクロン対応ワクチンを射つために、
今現在のワクチン接種を先延ばしにする「メリットは多くない」という事です。
つまりオミクロン対応ワクチンを待つのであれば、それよりもまず
今のワクチン接種をどんどん進めてほしい、という意味合いです。
いかがでしょうか?見出しだけ見たときとは、全然反対の事を
言っているのが分かると思います。
こうした「見出し詐欺」の手法として、本文で全く言っていないことは
書いていない、というのが挙げられます。これは
「そんな事書いてないじゃないか」とクレームがあった時に、
「いえ、ここに書かれていますよ」と返すための手法でしょう。
しかし実に卑怯なやり方だと思います。
もしこの記事の見出しを見て、ワクチン接種をとりやめた人がいたら、
そしてその人が新型コロナウイルスにかかってしまって死んでしまったら、
この記事を出した所は責任を取れるのでしょうか?
本当に日本のマスコミやメディアは、あまりにも無責任すぎます。