買う前に笑え

日々あれこれと思うことなどを

守られている側は「気づかない」

麻疹のニュースの続報です。
以前も書いたとおり、麻疹は感染力がかなり強いので、
くれぐれも注意してください。

しかし麻疹はワクチンで防ぐことが出来ます。
麻疹に感染するということは、ワクチンを接種してから
時間が経っていて効き目が弱くなっているか、
あるいは麻疹ワクチンを接種していないから、という事でしょう。
新型コロナの時も思ったのですが、
こうした「ワクチン」を軽視する人が
後を絶たないのは、どうした事でしょう。

この方も書かれていますが、
多くの人が麻疹ワクチンを接種している状態であれば、
麻疹は広く流行しないので、結果として麻疹の被害は
ほぼゼロで済みます。しかしそうした状態が長く続いた結果、
「麻疹ワクチンなんて接種しなくてもいいのでは?」
と思い違いをした人が増えてしまってきている、という事なのでしょう。

新型コロナもそうです。
新型コロナ流行の初期に「このまま行くと日本でも42万人が死ぬ」
と言った方がいらっしゃいました。
しかし実際には日本では幸いそこまで死者は増えずに済みました。
これはその人の言った事が「間違っていたわけではありません」。
「このまま行くと」という条件があるわけですから、
みんなでマスクをして手洗いをして、そしてワクチンも
多くの方が接種して予防につとめたおかげで、
結果としてそこまで多くの死者が出ずに済んだだけです。
そこを勘違いしてしまい「コロナなんか大した事無かったんだ」と
考えてしまうのは、まさに本末転倒だと言えるでしょう。

こうした例は他にもあります。
「大火事なんか起きないんだから、消防署をなくそう」
「水害なんて起きないんだから、大きな堤防なんて必要ない」
「どこの国も攻めてこないんだから、自衛隊なんて必要ない」
どこかで聞いたようなフレーズばかりかもしれません。

「備えあれば憂いなし」ではありませんが、
日々災害に備えておくことの大切さを、私たちは
どうしても忘れてしまいがちです。
自分たちは誰かに守られている、と思い、
そうした人たちに感謝の念を忘れないようにしたいですよね。