麻疹のニュースの続報です。
以前も書いたとおり、麻疹は感染力がかなり強いので、
くれぐれも注意してください。
しかし麻疹はワクチンで防ぐことが出来ます。
麻疹に感染するということは、ワクチンを接種してから
時間が経っていて効き目が弱くなっているか、
あるいは麻疹ワクチンを接種していないから、という事でしょう。
新型コロナの時も思ったのですが、
こうした「ワクチン」を軽視する人が
後を絶たないのは、どうした事でしょう。
麻疹ワクチンを打たずに30年間麻疹に罹らなかったのは、周囲が長年に渡って麻疹ワクチンを接種してきたからだけれども、当の本人は「ワクチンを打たなくても30年間無事だった」と思うわけで、公衆衛生が向上すると、必ず一定数は「何もしなくても大丈夫」が発生するのよね… pic.twitter.com/btvUdkb5if
— Tom (@tomtom_tom3) 2023年5月13日
この方も書かれていますが、
多くの人が麻疹ワクチンを接種している状態であれば、
麻疹は広く流行しないので、結果として麻疹の被害は
ほぼゼロで済みます。しかしそうした状態が長く続いた結果、
「麻疹ワクチンなんて接種しなくてもいいのでは?」
と思い違いをした人が増えてしまってきている、という事なのでしょう。
新型コロナもそうです。
新型コロナ流行の初期に「このまま行くと日本でも42万人が死ぬ」
と言った方がいらっしゃいました。
しかし実際には日本では幸いそこまで死者は増えずに済みました。
これはその人の言った事が「間違っていたわけではありません」。
「このまま行くと」という条件があるわけですから、
みんなでマスクをして手洗いをして、そしてワクチンも
多くの方が接種して予防につとめたおかげで、
結果としてそこまで多くの死者が出ずに済んだだけです。
そこを勘違いしてしまい「コロナなんか大した事無かったんだ」と
考えてしまうのは、まさに本末転倒だと言えるでしょう。
こうした例は他にもあります。
「大火事なんか起きないんだから、消防署をなくそう」
「水害なんて起きないんだから、大きな堤防なんて必要ない」
「どこの国も攻めてこないんだから、自衛隊なんて必要ない」
どこかで聞いたようなフレーズばかりかもしれません。
「備えあれば憂いなし」ではありませんが、
日々災害に備えておくことの大切さを、私たちは
どうしても忘れてしまいがちです。
自分たちは誰かに守られている、と思い、
そうした人たちに感謝の念を忘れないようにしたいですよね。