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ロシアのベラルーシ核配備に中国が反対する理由とは?

まだまだロシア・ウクライナ情勢も落ち着きません。
先日はロシアがベラルーシに戦術核を配備する、
というニュースもありました。

www3.nhk.or.jp

当然ウクライナを始めとする欧米諸国としては
これは決して認められないものです。
しかし実に意外な国が、この核配備に懸念を示しています。
それは中国です。

www.sankei.com

ロシアがベラルーシへの戦術核兵器配備を決めたことに関し、中国外務省の毛寧(もう・ねい)報道官は27日の記者会見で「各国は情勢(の緊張)緩和を進めるべきだ」と呼びかけた。ロシアを名指ししなかったものの、核戦争の危機を避けなければならないと強調した。

はっきりと名指ししていないものの、
これはロシアに対して言っているのだと見るのが当然でしょう。

中露首脳は今月会談し、共同声明で「全ての核保有国は国外に核兵器を配備すべきでない」と確認していた。

実は中国は先日ロシアと会談した際に
上のような声明を出しています。
それを踏まえれば、今回の中国の態度は当然なのですが、
しかし実は中国が今回のロシアの動きを牽制するのは、
もっと他の理由があります。

それは台湾です。

もし今回のロシアによるベラルーシ核配備が認められるのであれば、
アメリカが台湾に核を配備してもいい、という話になりかねません。
台湾だけではなく、日本にも核が配備される事態にもなりかねないのです。
そうした事態は実は中国にとっては、
一番避けたい展開でしょう。

今回のように中国が何かいい事を言っているように
見える時には、必ず何か「裏」があります。
その裏の事情を、しっかりと考えていく必要があるでしょうね。