最近のマスコミ・メディアに対する批判を見ていると、
「報道しない自由」と揶揄されている事があります。
つまり自分たちにとって都合の悪い事は報道しないでは無いか、
という論調です。
なるほど、実に上手い言い方だなと思います。
現在起こっているジャニーズ事務所の件もそうですし、
また政権や自民党がやった「いい事」についてなど、
ほとんど報道してこなかったのは、
言い逃れはできないでしょう。
それでいて政権などにとって不利益な事については、
時としてフェイクを混ぜながら、大々的に報道してきました。
そうしたマスコミやメディアの責任は、とても重いと言えます。
しかし「報道しない自由」という言葉が
独り歩きすることには、少し危険も感じています。
例えば事実無根のことを
「報道しない自由ではないか」と言ってしまうのは、
全く意味が違うことになります。
そもそも事実が無いことについては、報道のしようがありません。
「新型コロナワクチンで何万人も人が死んだ」とか
そうした根拠のない話は、いくらでも思い浮かびます。
それに対して「報道しない自由」と言ってしまうのは、
かなり危険なことだといえます。
もちろん重大なニュースが全く報道されない事は、
あってはなりません。しかし報道されないのであれば、
何故報道されないのか?本当に報道されていないのか?
などなど、様々なニュースソースを確認しておくことも
大切だと言えるでしょう。
相手が汚い手を使っているからといって、
自分たちも汚い手を使っていいわけでは、決してありません。