東京電力福島第1原発の処理水放出について、
24日も開始される、というニュースはお伝えしました。
そしてそれを巡って、各社色々な記事を書いています。
岸田文雄首相は21日、東京電力福島第1原発で生じる処理水の海洋放出について、全国漁業協同組合連合会(全漁連)の坂本雅信会長らに理解を求めた。長期に及ぶ計画を着実に進めるには漁業関係者の納得が不可欠だが、漁業者側は反対の意向を変えず、溝を残したまま放出決断を迫られることになった。
この記事を見るかぎり、漁業者側は「反対」しているまま、
岸田総理が処理水放出を無理に決断したように思えます。
しかし果たしてそうなのでしょうか?
X(旧Twitter)にて、非常に深い考察をされていた方がいるので、
そのまま紹介したいと思います。
全漁連の立場を変えず、しかし放水するなとは言わない。凄いセリフだ。
— あまおちりん (@amaochi) 2023年8月21日
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全漁連坂本会長4:28
「"理解"というのは、最後の一滴まで放流が行われて、最終的に廃炉まで持って行った、その中で漁業者が漁業を継続できた、その時初めて100%の理解が生まれるものだと思ってます」https://t.co/A9GEmZqBUw
つまり
— あまおちりん (@amaochi) 2023年8月21日
「全部放水して廃炉までしないと理解と呼べる段階には行けないよね」
=「だから廃炉までやってみなさいよ」
=「ただし不具合に対しては保障しなさいね」
=「そこまで漁業が継続できたら理解ってことだよね」
全漁連も漁業者も政府も全ての立場を蔑ろにしない超一級の政治発言だよ。凄い!
さらにこの坂本会長の凄いところは、動画の後半、マスコミが坂本会長に「放水には反対だ」というような発言をさせようとあの手この手で質問を繰り返すんだけど、坂本会長は鉄壁の答弁で一切ブレず軸を守り通した。
— あまおちりん (@amaochi) 2023年8月21日
その辺の政治家よりよっぽど政治家。大した人物。凄いよ、この人。
だからこそ岸田総理の発言に繋がるわけ。
— あまおちりん (@amaochi) 2023年8月21日
坂本会長と岸田総理の、お互いに相手の立場を慮る言い方をしつつも、つまりは
坂本会長「放水してもいいよ。ただし漁業者を生活守ってよ」
岸田総理「廃炉まで数十年になろうともそれは約束する」
との本音の会話が成されたわけだ。https://t.co/KcSv8s4Jao
つまり岸田総理も全漁連も、お互いの立場を維持し尊重したまま、
処理水を放出する、という事になります。
これこそまさに「政治」だと言えるでしょう。
こうしたやり取りをキチンと見ていれば、
とても両者の間に「溝が出来たまま」とは言えないはずです。
いまやマスコミ・メディアは、ネットにいる普通の人よりも
読解力、理解力が失われているのでは無いでしょうか?