ワグネルの反乱騒動は、本当に一体なんだったのか?
という混乱が、まだまだネット上で渦巻いています。
確かに突然始まったと思ったら突然終わってしまい、
プリゴジンが一体何をしたかったのか、良く見えてきません。
しかし今回の騒動で一番得をしたのは、一体誰なのでしょう?
まずプリゴジンですが、結果的にベラルーシへ亡命となり、
一番得をしたように思えます。
しかしワグネルのメンバーからは
「あんなに大きな事を言ったのに何もできなかったじゃないか」
と思われるのは必至でしょう。
今後ワグネルのリーダーを続けるのかどうかは不明ですが、
部下たちの間では、相当な不信感が広まったのは間違いありません。
次にプーチンですが、これがまた一番情けないポジションです。
「これは裏切りだ」と言って攻撃するような素振りを見せつつ、
結局プリゴジンと和解してしまった、というのは
今後の士気にも関わるところです。
なにしろロシア軍は、少ない数ですがワグネルの攻撃により
被害を受けています。それを不問にしているわけですから、
これは良く見られないのは当然です。
また一部情報では、今回の反乱の報を受けて
プーチンが一時的に逃亡した、という話もあります。
現在戦っている国の大統領がどんなに攻撃されても
一切逃げずに戦い続けているのとは、実に対照的です。
結果論になりますが、一番株を上げたのは
仲介したと言われているルカシェンコでしょう。
プリゴジンとプーチンそれぞれに恩を売ったわけです。
それでいてプリゴジンも自国にいるわけですから、
何かあればまた彼をプーチン相手に焚き付ける事も
十分可能になります。
ルカシェンコは色々言われていますが、
こう見る限り実はかなりの策士なのでは?
と思わされてしまいます。