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マイナンバーカード自主返納のあれこれ

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昨今のマイナンバーカードに関するトラブルの報道を見て、
マイナンバーカードを自主返納する人が
増えている、という報道が出てきています。

マイナンバーカードをめぐるトラブルが相次ぐ中、デジタル庁は、本人の希望によりカードを返納した件数が、発行開始から7年間の累計でおよそ47万件、このうち、先月1か月間ではおよそ2万件あったとしています。

しかしマイナンバーカードはそれこそ
億近くが発行されることになるわけです。
発行総数から考えると、正直数パーセントの規模だとも言えます。

またここが肝心なのですが、
例えマイナンバーカードを返納しても、
マイナンバー自体は既に発行されていて、
私達一人ひとりに紐付けられています。
つまりマイナンバーカードを返納しただけでは、
ただカードを使ったサービスが使えなくなるだけです。

マイナンバーカードを返納した場合、マイナンバー制度のもとで個人情報はそのまま残される一方、カードが必要な行政サービスなどは使うことができなくなります。

マイナンバー制度では、国民一人ひとりに12桁の番号のマイナンバーが割りふられています。

一方、マイナンバーカードは、顔写真が掲載されたICカードで、12桁のマイナンバーと氏名・住所・生年月日・性別の「基本4情報」が記載されています。

カードのICチップには、マイナンバーと顔写真のデータ、それに基本4情報のデータ、電子証明書などが記録されています。それ以外の年金や医療、税といった個人情報は記録されていません。

このため、さまざまな行政手続きを行う際は、年金や医療、税などそれぞれの機関が管理する個人情報とひも付けを行うことで一体的に運用が行われる仕組みです。

このひも付けは、マイナンバーと行われることから、仮にマイナンバーカードを返納したとしても、ひも付けられた状態は残ることになります。

つまり返納した人は、ただ自分が不便になるだけなのです。
果たして自主返納者は、そこまで考えて返納したのでしょうか?
ただマスコミのマイナンバートラブル報道を見て、
深く考えずに返納してしまっただけでは無いのでしょうか?

今後自主返納者の中から「マイナンバーカードが使えなくて不便だ!」という
声が上がってくるかもしれませんね。