買う前に笑え

日々あれこれと思うことなどを

知事に「元日に東京にいてはならない」は暴論だ

www.sankei.com

能登の大地震に関連して、このような記事が出ていました。

馳浩・石川県知事は、能登半島地震が起きた元日に、任地である石川県を離れ、東京でのんびり過ごしていた。このため初動で大きく出遅れた。大失策である。

なるほど、こう書くと確かに馳知事は
一体東京で何をやっていたんだ!と思ってしまいますが、
実は馳知事は、いや馳知事どころか
元日には日本全国の知事が東京にいます。
それは里帰りや休みなどでは無く、れっきとした公務だからです。

www.kunaicho.go.jp

毎年1月1日、皇居において、天皇陛下が皇后陛下とご一緒に、皇嗣殿下をはじめ皇族方、衆・参両院の議長・副議長・議員、内閣総理大臣・国務大臣、最高裁判所長官・判事、その他の認証官、各省庁の事務次官など立法・行政・司法各機関の要人、都道府県の知事・議会議長、各国の外交使節団の長とそれぞれの配偶者から、新年の祝賀をお受けになる儀式です。国事行為たる儀式とされています。

ここに書かれているとおり、実は各都道府県知事は
元日に新年祝賀の儀に参加しているのです。
決して遊んでいたわけではありません。
この程度の事は、新聞社であれば
すぐ調べられるのでは無いでしょうか?

それに今回の地震の場合、東京にいたために、
地震発生後すぐに岸田首相に面会しています。
その後ヘリで地元に戻ったのは、多くの人が覚えているでしょう。

そもそも地震というのは、いつ何時起きるかわかりません。
それを「地震の時に他所にいるなんて…」というのは、
なんだか「地震など全ての災害を予想しろ」と
言っているに等しいではありませんか。

こうした言いがかりのような記事は、
いい加減やめてはいかがでしょうか。