買う前に笑え

日々あれこれと思うことなどを

大阪府が美術品の処分を検討中?

mainichi.jp

先日国立科学博物館のクラウドファンディングが話題になりました。
このご時世、博物館や美術館などは
資金の問題などを多く抱えているようです。
そんなタイミングで、このニュースが入ってきました。

この見出しを見る限り、貴重な美術品を
デジタルで保管して、その後は処分すればいいんじゃないの?
と考えている、と読めてしまいます。
しかしこれもかなりニュアンスが
曲げられてしまっているようです。

www3.nhk.or.jp

こちらのNHKのニュースでは、
あくまでも「活用方法の検討」にとどまっています。
そして内容は以下の通りです。

18日は初会合が開かれ、美術の専門家などから、▼作品をしっかり残し、活用していくべきだという意見が出た一方で、▼大型で展示歴がない作品は作家も同意している場合、デジタル資料を残して売却などを検討してもいいのではないかといった意見も出されていました。

「デジタル資料を残して売却」には「作家も同意している場合」
という一文がつきます。これだけでもかなり印象が変わるでしょう。
そしてこれはあくまでも「検討」の段階であり、
その段階では様々な意見が出てくるのは、当然のことだと言えます。
そして決定などは来年の2月になる、ということも書かれています。

それをさも決定したかのように「デジタルで見られるなら処分を」を
見出しにしてしまうのは、いささか早計すぎないでしょうか?
もちろん今後どうなるかはわかりませんが、
それであれば決まった時に、そう報道すればいいだけの話です。
こうした「見出しの切り取り」はいい加減にしてほしいものですよね。